『蓮如上人 御一代記聞書讃仰』

本の紹介

蓮如上人の『御一代記聞書』から、その一条一条をていねいに頂かれたものです。本書では、全部で32の条を取り上げてあります。どの条から読み始めても、大変読みやすい内容です。

『蓮如上人御一代記聞書(続篇三)』「あとがき」より

 一々の章について、その関連の章を上げられ、またその背景を知るために『御文』はもちろん、『山科連署記』や『続真宗大系』の中の実悟上人の文など、関連の資料に当たられて引用されるなど、実に丁寧に書かれていると思います。

 合計四冊の『御一代記聞書讃仰』を繰り返し読むと、『御一代記聞書』の全体を通して、晩年の蓮如上人が何を特に大切にされ、何を言おうとされたのか、後の人に何を願われたのか、つまり『御文』(御文章)では分からない晩年の蓮如上人の信心の世界の特徴が、かなり明瞭になってくるのではないかという気がしています。蓮如上人の全体像を正しく評価する上でも一石を投じる、貴重な本だと思います。
 
 また細川巖先生は、この『御一代記聞書』の言葉を客観的に解説するだけではなく、ご自身の歩みを照らされる教えとして、身を以て頂いておられることがよく分かります。生涯を通して自己に忠実な求道者であられた細川巖先生の道心が、生き生きと躍動しているような書物です。

書籍一覧

著者:細川  巖 著述形態:

著書名発行所ページ数発行日価格在庫
1蓮如上人 御一代記聞書讃仰 
(※蓮如上人略年譜付き)
東本願寺
出版部
327ページ1989年11月20日第1刷発行 

※2018年8月現在、
絶版となっています
1,800円あり
2蓮如上人 御一代記聞書讃仰 
(※蓮如上人略年譜付き)
東本願寺
出版部
327ページ2019年03月20日
 新装版第1刷 発行 
※1989年11月20日(第1刷)に発行したもののオンデマンド版になります
2,600円あり
3蓮如上人 御一代記聞書讃仰(続篇一)
 ※4条から134条にまたがって、合計32ヶ条の文が取り上げられています。
(宗)巌松会368ページ2008年03月24日 発行 
※2014年07月増刷しました
 
1,500円あり
4蓮如上人 御一代記聞書讃仰
(続篇二) 

※135条から219条にまたがって、
合計33ヶ条の文が取り上げられています。
(宗)巌松会303ページ2009年09月28日 発行 
※2018年08月現在:残部15冊
※2019年01月18日増刷しました
 
1,500円あり
5蓮如上人 御一代記聞書讃仰
(続篇三)
 

※231条から314条にまたがって、合計29ヶ条の文が取り上げられています。
(宗)巌松会309ページ2010年09月10日 発行1,500円あり

『蓮如上人 御一代記聞書讃仰(続篇一)』より

[本書250ページ]
 蓮如上人は、宗祖聖人のおこころを文盲無知の田夫野人に弘めて、わらじの跡が足にくい入るほどに全国を歩きまわって法を伝えた人である。

本書251・ 252ページ
 まことに現代は、蓮如上人を求めている時代である。

「今の時代に必要な人は、深い仏法の教えを身につけて、これを皆にわかるように説き明かす人だ」(住岡夜晃師)

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